マカオの18年第4四半期末の携帯電話契約数3%減も人口3.3倍の218万件…プリペイドSIMが全体の65%占める

マカオ政府統計調査局が1月31日に公表した最新の運輸通信統計によると、マカオの昨年第4四半期末(2018年12月31日)時点の携帯電話契約数が前年の同じ時期から3.0%減となる218万1194件だった。ただし、人口の約3.3倍に相当する。

携帯電話契約数が人口を大幅に上回る背景には、SIMロックフリー端末とプリペイドSIMカードの普及が挙げられる。マカオの人口は約66万人だが、アジア有数の観光都市として知られる。昨年のインバウンド旅客数は前年から9.8%増の約3580万人で、過去最多を記録した。市内各所にプリペイドSIMカードの自販機が並び、スーパーやコンビニエンスストアの店頭でも容易に購入やチャージをすることができる。今年第4四半期末時点の携帯電話契約数のうち、実に65.0%にあたる141万7109件がプリペイドSIMカードによるものだった。

マカオ、香港、中国本土は同じ中国でありながら、マカオは853、香港は852、中国本土は86という固有の国際電話の国(地域)コード番号を持ち、通信事業社も各地ごとに異なる。中国本土や香港を含む海外からマカオを訪れた旅客が携帯電話を利用する場合、国際ローミング扱いとなり通信料が高額となることから、マカオ到着後にマカオの通信事業社が販売するプリペイドSIMカードを購入することが一般化している。

なお、今年第4四半期末時点のマカオの固定電話契約数は5.3%減の12万4101件、インターネット契約数は6.8%増の42万3507件。今年第4四半期のインターネット総接続時間は6.9%増の3.4億時間、昨年通期では2.2%増の12.7億時間だった。

マカオのプリペイドSIMカード自販機(資料)—本紙撮影

マカオのプリペイドSIMカード自販機(資料)—本紙撮影

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