マカオと香港結ぶ高速船運航本数が4.2%減…18年第4季=港珠澳大橋開通でバスと競合

昨年(2018年)10月24日に香港とマカオなどを結ぶ港珠澳大橋が開通し、新たにバスなど陸路のアクセス手段が登場。長年に渡って高速船の独壇場だったマーケットに風穴が開いたかたちだ。

マカオ政府統計調査局が1月31日に公表した昨年第4四半期(2018年10〜12月期)の運輸・通信統計によれば、マカオと香港を往来する高速船の運航本数が前年同時期から4.2%減の2万2560本にとどまったとのこと。昨年通期でも1.9%減の11万1186本。

昨年第4四半期の港珠澳大橋マカオ側イミグレーション経由の出入境車両数は延べ2万3574台だった。マカオと香港を大橋経由で往来するバスには、両市街地間を結ぶクロスボーダーバスと、大橋のマカオ側と香港側のイミグレーションを結ぶシャトルバスの大きく2種類に分類され、前述の出入境車両統計には前者のみ算入されている。

クロスボーダーバスの平日昼間の大人片道運賃は65マカオパタカ(日本円換算:約880円)で、高速船のおよそ半額となっている。ただし、高速船が市街地中心部に近い場所にあるフェリーターミナルの間をダイレクトに結ぶのに対し、クロスボーダーバスを利用する場合は、マカオ側、香港側ともに市街地からやや離れた場所にある大橋のイミグレーション施設との間を移動するための手間と時間がかかる。

港珠澳大橋のマカオ側と香港側のイミグレーション施設と往来するシャトルバスに乗り込む乗客=2018年10月24日、港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設内(写真:GCS)

港珠澳大橋のマカオ側と香港側のイミグレーション施設と往来するシャトルバスに乗り込む乗客=2018年10月24日、港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設内(写真:GCS)

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