マカオで今年3例目の輸入性はしか感染確認…患者は大型IR施設勤務のフィリピン人女性

マカオ政府衛生局(SSM)は2月6日夜、マカオで今年(2019年)3例目となる輸入性はしか感染例を確認したと発表。患者はマカオ就労ビザを持ち、コタイ地区にある大型カジノIR(統合型リゾート)シティ・オブ・ドリームズ マカオに勤務するフィリピン人女性(33)とのこと。

患者は2月3日午前から発熱、咳、咽頭痛の症状が出たため、同日昼に私立のクリニックを受診。同日午後6時前後から皮膚に発疹が現れ、徐々に身体全体に広がったといい、4日未明に公立総合病院の仁伯爵綜合醫院救急外来を受診した後、SSM公衆衛生研究所による検査結果が判明し、はしか感染が確定したもの。現在は同院の隔離病棟で入院治療を受けているが、すでに熱は下がり、容体も落ち着いているとのこと。

なお、SSMの聞き取り調査に対し、患者は予防接種を受けていなかったこと、今年1月19日から25日までフィリピンへ帰省していたこと、発病前の2日間は出勤していないことなどを説明したという。SSMでは、海外渡航歴と潜伏期間などから、輸入性の感染事案であると判断。現在、患者の発病前後に接触した可能性のある人に対する健康状況の追跡調査を進めているとした。

SSMでは、マカオは2014年に世界保健機関(WHO)からはしかの根絶達成を認定されたが、世界各地、特に中国本土、東南アジア、欧州では現在も流行が続いているとし、予防接種を受けたり、その他の予防策を講じるよう市民に呼びかけた。

マカオの公立大型総合病院、仁伯爵綜合醫院(資料)—本紙撮影

マカオの公立大型総合病院、仁伯爵綜合醫院(資料)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は11月22日、違法薬物密売及び使用の疑いで香港人の女(37)を逮捕したと発表。…
  2.  マカオ・コタイ地区にある複合リゾート「リスボエタマカオ(澳門葡京人)」併設のショッピングアーケー…
  3.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  4.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  5.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun