エアアジアがマカオとセブ島結ぶ直行定期便就航…デイリー運航
- 2019/2/9 10:54
- 産業・経済
LCC(格安航空会社)エアアジアグループのエアアジア・フィリピンが2月8日、フィリピンのリゾート地として知られるセブ島のマクタン・セブ国際空港とマカオを結ぶ直行定期便を新規就航し、記念セレモニーが開催された。1日1往復のデイリー運航。
今回がエアアジアグループにとってマカオとフィリピンを結ぶ2路線目で、同グループのマカオ乗り入れは10路線体制となった。マカオとセブ島を結ぶ路線には先にLCCのセブ・パシフィック航空が就航しており、こちらは週4往復。
マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港した。現在は東北及び東南アジアとの短距離路線が主で、LCCの誘致に積極的なことでも知られる。近年、マカオ国際空港の旅客数は右肩上がりの増加が続いている状況で、昨年通期の旅客数は対前年15%増の延べ826万人を記録。現在、日本との間の定期便については、マカオ航空が東京(成田)と大阪(関西)にそれぞれ1日1往復、福岡に週3往復就航しており、いずれも全日空とのコードシェア便となっている。今年3月31日からは福岡線が週4便に、7月1日からは成田線がダブルデイリー(1日2往復)になる予定。
マーケティング部のエリック・フォン(方曉健)ダイレクターが記念セレモニーでスピーチした内容によれば、東南アジア路線の旅客数は安定した右肩上がりの増が続いており、昨年は対前年9%増だったとのこと。
また、マカオ政府民航局の陳穎雄局長は囲み取材に応じた際、昨年10月の港珠澳大橋開通後、マカオ国際空港の旅客数、発着回数ともに増加傾向にあり、アクセス向上を受けて多くの航空会社がマカオ乗り入れや増便を前向きに検討しているとし、直近では3月に韓国の未就航都市との間に新路線開設が控えているとコメント。将来的な展望として、フライト増に備え、最大駐機数の増、旅客ターミナルビルの拡張といった対策が必要となるとした。