マカオの住宅平均平米単価7.5%上昇の約148万円…18年通期民間建築及び不動産取引統計

マカオ政府統計調査局は2月21日、昨年第4四半期(2018年10〜12月)及び通期(同1〜12月)の民間建築及び不動産取引統計を公表。

昨年第4四半期の住宅売買・移転にかかる不動産印紙税の対象となった住宅ユニットの取引数は同年第3四半期から627減の1756、取引総額は22.2%減の113.2億マカオパタカ(日本円換算:約1550億円)だった。内訳をみると、現住物件(中古)の取引数が703の大幅減となる1463、取引額は34.8%減の82.8億マカオパタカ(約1133億円)だったのに対し、プレビルド(未完成物件)は取引数が76増の293、取引額は65.1%増の30.4億マカオパタカ(約416億円)。

昨年第4四半期に不動産印紙税の対象となった住宅の実用面積1平米あたり平均価格は3.8%上昇の10万7790マカオパタカ(約148万円)。エリア別では、高価格物件の占める比率がおよそ3割を占めたタイパ島が27.6%の顕著な上昇となる11万4680マカオパタカ(約157万円)。コロアン島は15.4%上昇の13万7865マカオパタカ(約189万円)、マカオ半島は4.5%下落の9万9860マカオパタカ(約137万円)。

また、中古の実用面積1平米あたり平均価格は1.9%下落の9万7725マカオパタカ(約134万円)、プレビルドは1.6%上昇の14万6990マカオパタカ(約201万円)。

昨年通期の住宅ユニットの取引数は前年から241増の1万0822、取引総額は前年並みの694.3億マカオパタカ(約9505億円)。内訳をみると、中古の取引数が333減となる8205、取引額は220.5億マカオパタカ(約3019億円)だったのに対し、プレビルドは取引数が574増の2617、取引額は473.8億マカオパタカ(約6487億円)だった。

昨年通期の不動産印紙税の対象となった住宅の実用面積1平米あたり平均価格は7.5%上昇の10万8427マカオパタカ(約148万円)。エリア別では、マカオ半島が11.1%上昇の10万1914マカオパタカ(約140万円)、タイパ島が2.4%下落の11万2391マカオパタカ(約154万円)、コロアン島が5.7%上昇の13万5527マカオパタカ(約186万円)。中古の実用面積1平米あたり平均価格は7.5%上昇の9万7211マカオパタカ(約133万円)、プレビルドは3.7%上昇の14万2663マカオパタカ(約195万円)。

昨年第4四半期時点で設計段階の住宅ユニット数は2万0624、建設中は7469、検査中は190に上る。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は11月22日、違法薬物密売及び使用の疑いで香港人の女(37)を逮捕したと発表。…
  2.  マカオ・コタイ地区にある複合リゾート「リスボエタマカオ(澳門葡京人)」併設のショッピングアーケー…
  3.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  4.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  5.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun