マカオ、反社会勢力バックのカジノ高利貸しグループ摘発…幹部含む71人逮捕

マカオ司法警察局は2月25日、同月23日から24日にかけてカジノ高利貸しグループの摘発を実施し、幹部メンバー5人を含むマカオ、中国本土、香港、タイ出身の男女71人を逮捕したと発表。動員された警察官の数は210人、捜索箇所は23ヶ所にも上った。

警察発表によれば、グループの背後には「黒社会」と呼ばれる反社会勢力の存在があり、高度に組織化され、厳しい内部規則を設けてメンバーの規律管理を行っていたという。

グループはカジノ施設が建ち並ぶマカオ半島新口岸地区の複数のオフィスビルに拠点を置き、近くにあるカジノVIPルームの口座を使って主に中国本土からマカオを訪れていたギャンブラーを対象に高利で貸し付けし、返済不能に陥った客に対する監禁や強引な取り立てを行っていたとのこと。2018年末までに少なくとも1億香港ドル(日本円換算:約14.1億円)を貸し付け、3200万香港ドル(約4.5億円)の利益を得ていたという。

マカオ司法警察局が公表した証拠品の数々=2019年2月25日(写真:マカオ司法警察局)

マカオ司法警察局が公表した証拠品の数々=2019年2月25日(写真:マカオ司法警察局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…
  2.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  3.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  4.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…
  5.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun