マカオ、19年1月のホテル客室稼働率93.0%…対前年1.5ポイント上昇

マカオは人口約66万人、面積約30平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした国際イベントが数多く開催されるアジア有数の観光都市として知られる。

マカオ政府統計調査局発表資料によれば昨年(2018年)通期の訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)は前年から9.8%増の延べ(以下同)3580万3663人で、3000万人の大台を5年連続突破するとともに、2年連続で最多記録を更新。今年1月単月のインバウンド旅客数は前年同月から24.9%増の342万5126人。このうち宿泊を伴う旅客は10.7%増の164万1368人で、同月のインバウンド旅客全体に占める割合は47.9%だった。

かつて、訪マカオ旅客の大半が日帰りだったが、昨今では宿泊を伴う旅客が増加傾向にあり、過半数を上回る月が多くなっている。大型連休のある月については、日帰り旅客が増大する傾向にあるほか、昨年10月24日の港珠澳大橋の開通で「橋を渡ることが目当て」の旅客が増えたことで、昨年10月以降は4カ月連続で日帰り旅客が過半数をわずかに上回った。

マカオ政府統計調査局は3月1日、今年1月のホテル宿泊客関連統計を公表。今年1月の平均ホテル客室稼働率(簡易宿泊施設に相当するペンサオンを含む、以下同)は前年同月から1.5ポイント上昇の93.0%だった。

ホテル等級別では、5つ星が前年同月から1.3ポイント上昇の94.9%、4つ星が1.4ポイント下落の90.5%、3つ星が4.3ポイント上昇の94.7%。なお、5つ星ホテルの供給客室数が9.5%増、4つ星ホテルが横ばい、3つ星ホテルが5.6%減だった点も考慮する必要がある。

今年1月末現在、マカオで営業中のホテル数は前年同時期から2軒増の114軒、供給客室数は同4.9%増の3.87万室あり、このうち5つ星ホテルが2軒増の35軒で、供給客室数は全体の63.0%を占める2.44万室。

今年1月のマカオのホテル宿泊客数は前年同月から5.6%増の124.6万人。主な内訳は中国本土旅客が9.5%増の89.6万人、香港旅客が5.8%減の9.6万人、韓国旅客が4.1%増の5.4万人、台湾旅客が5.6%減の3.8万人、日本旅客が5.4%増の1.7万人だった。ホテル宿泊客の平均滞在時間は0.1日延びて1.5日に。

昨年通期の平均客室稼働率は3.9ポイント上昇の91.1%だった。

マカオではホテル建設ラッシュが続いており、近い将来、供給数は5万室超に達する見込み。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2018年2月ー本紙撮影

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2018年2月ー本紙撮影

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