マカオ代表団が国連女性の地位委員会へ参加…男女均等度は世界最高レベル
- 2019/3/11 12:18
- 社会・政治
マカオ特別行政区政府社会工作局(IAS)は3月10日、米国ニューヨークの国連本部で11日から開催される第63回国連女性の地位委員会(CSW)に中国代表団のメンバーとしてIASの韓衛副局長率いるマカオ特区の代表4人が参加すると発表。
IASがまとめた『マカオ婦人現況報告2017』によれば、マカオのジェンダー・ギャップ指数(GGI)は世界159の国と地域のうち14位で、男女均等度が世界最高レベルとなっており、特に教育機会、経済参加及びヘルスケア分野のスコアが突出して高かった。
マカオでは、基礎教育(幼稚園から高校まで)15年間の学費無料化が実現しており、性別に関わらず平等に教育を受ける機会が提供されている。2016年時点でマカオで高等教育学位を持つ約13万人のうち52.6%が女性で、長年にわたって女性の過半数超えが続いている。また、2017年の高等教育卒業生7560人のうち59.4%が女性だった。
就業分野については、2017年に労働市場に出た女性の数は19万1400人で、男性を3000人上回った。マカオ居民(マカオ居留権保有者)の月給中位数の男女間格差は10%以内で、性別による報酬の差が極めて少ないことを示している。
ヘルスケア分野では、2014年から2017年の出生時平均余命は男性が80.3歳なのに対し、女性は86.4歳。出産に関する医療費はかからず、妊産婦死亡率も過去10年来極めて低い状態が続いている。
立法分野でも、2017年の刑法改正でセクシャルハラスメント罪を制定。2016年には家庭内暴力(DV)防止・撲滅法が施行された。
マカオ政府は一貫して女性の権利について注意を払い、2015年に女性問題諮問委員会を、2016年には女性と子供のための委員会をそれぞれ設置し、より一層の女性のキャリア開発促進と男女平等の達成に向けた施策を進めているとした。