マカオ、8日連続ではしか感染者確認…新たに患者と接触歴あるカジノディーラーら3人=今年計23人に

マカオ政府衛生局(SSM)は3月26日夜にプレスリリースを発出し、同日新たに3人の麻疹(はしか)感染者を確認したと発表した。はしか感染者の確認は8日連続。

マカオにおけるはしか感染確認例の確認数は、昨年は3例のみだったが、今年に入って以降は、今回のケースを含めて、すでに計23例(輸入性8例、輸入関連性15例)に上る。

26日に新たに確認された3例のうち2例は、マカオ半島・新口岸地区にある凱旋門カジノにディーラー職として勤務する女性(47)と英語塾の女性教師(24)で、私立総合病院の鏡湖醫院を訪れた際、はしか患者と同じフロアに滞在していたという。2人は発熱の症状が出て以降は出勤しておらず、すでに熱も下がり、容体は安定しているとのこと。もう1人は広東省珠海市に居住し、マカオの中学校に通う女子生徒(14)で、SSMはマカオではなく中国本土で感染したものと判断されるとした。

鏡湖醫院では、これまでに医師及び研修医3人と看護師5人、診察へ訪れた患者4人の感染が確認されている。SSMは同院に対して管理厳格化を要求済みで、今後も院内感染事例が増える可能性もあるとした。同院は院内感染の拡大を受け、250人以上のスタッフにはしかの予防接種を行なったほか、患者と接触した可能性のある人に対する健康追跡調査を行っているという。

SSMでは、はしかは非常に感染力が強く、近日中に新たな感染例が確認される可能性も排除できないとした上、病院や学校における感染拡大を防ぐため、予防対策についての情報発信を強化したことを明らかにした。マカオでは、はしかのワクチンは充足しているとのこと。予防接種をすることで、仮に感染した場合でも症状は軽くなるとし、未接種または接種状況が不明の人に対し、早めの接種を呼びかけた。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

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