マカオ 19年2月貨幣・金融統計公表…預金残高は前月から2.1%増の約15.7兆円
- 2019/4/4 15:04
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は4月4日、今年(2019年)2月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。
【マネーサプライ】
流通貨幣が前月から4.7%、通知預金が0.9%のそれぞれ減となり、M1は1.7%減。準通貨負債は0.5%減、通貨供給量M2は0.7%減の6542億マカオパタカ(日本円換算:約9兆0121億円)となった。前年同月との比較では、M1が3.9%、M2が7.9%のそれぞれ増。M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが31.3%、香港ドルが51.5%、人民元が4.5%、米ドルが10.9%。
【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金残高は前月から0.6%減の6373億マカオパタカ(約8兆7793億円)、非居民による預金残高は9.1%増の2621億マカオパタカ(約3兆6106億円)、公共部門の銀行システムへの預金残高は2.1%増の2392億マカオパタカ(約3兆2949億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金残高は2.1%増の1兆1385億マカオパタカ(約15兆6825億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ19.1%、51.0%、4.1%、23.0%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月からほぼ横ばいの5050億マカオパタカ(約6兆9562億円)。対外民間部門への融資は1.5%増の5334億マカオパタカ(約7兆3474億円)。民間部門へ融資額は合計で0.8%増の1兆0384億マカオパタカ(約14兆3037億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ16.3%、50.6%、4.3%、25.7%。
【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は今年2月末時点で前月末から0.1ポイント下落の57.6%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.8ポイント下落の91.2%。不良債権比率は横ばいの0.2%。