マカオで2日連続今年33人目のはしか感染例確認…新たにホテル勤務の中国本土出身女性1人、潜伏期間中に広東省江門市訪問歴
- 2019/4/10 9:40
- 社会・政治
マカオ政府衛生局(SSM)は4月9日午後7時頃にプレスリリースを発出し、同日新たに1人の麻疹(はしか)感染者を確認したと発表した。はしか感染者の確認は2日連続となる。
4月9日に新たに確認された患者はマカオ半島新口岸地区にあるカジノ付きリゾートホテル「スターワールドマカオ」に勤務する中国本土出身の男性(32)。患者は潜伏期間中の3月26日に墓掃除のため広東省江門市を訪れていたという。その後、4月5日夜に発熱の症状が出たことから、6日に私立のクリニックを受診。8日には全身に発疹が現れ、私立総合病院の鏡湖醫院救急外来を受診した。9日に検査結果が判明し、はしか感染が確認された。SSMでは、輸入性感染例と判断。女性は中国本土で生まれ育ったといい、はしかの予防接種を受けたかどうかは不明という。目下、患者は発熱が続いているものの、容体は安定しているとのこと。また、患者と同居の家族、勤務先の同僚らに類似の症状は出ていないというが、SSMが接触者への健康追跡調査を行っている。
マカオにおけるはしか感染確認例の確認数は、昨年は3例のみだったが、今年に入って以降は、今回のケースを含めて、すでに計33例(輸入性15例、輸入関連性18例)に上る。すでに29人が回復し、退院したという。
SSMでは、あらためて医療従事者、医療機関、市民、はしか予防接種前の乳児がいる家庭に対し、はしか予防策を講じるよう呼びかけた。
マカオは面積約30平方キロ、人口約66万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市だが、昨年の訪マカオ外客数は年間3580万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。