マカオ警察が無認可宿泊施設を相次ぎ摘発…密航者2人発見

マカオ治安警察局は4月11日、近日、無認可宿泊施設の疑いがあるとしてマカオ半島新口岸地区と南灣地区、コロアン島にあるマンション6室に対する立入検査を実施。

室内には男21人、女13人の計34人が滞在しており、このうち男1人を無認可宿泊施設経営、男2人を隠匿罪、男女各1人を非法再入境罪で関連部門及び検察院へ送致したとのこと。また、これら6室は宿泊施設の許認可行政を管轄する旅遊局により無認可であることが確認されたため、即時封鎖されたとした。

現場はカジノ施設や雑居ビルが立ち並ぶ繁華街にあたる新口岸地区の中心で、治安警察局本部と同じストリート。

マカオは1999年にポルトガルから中国に返還されたが、以降も独自の出入境管理を行っている。中国本土籍の旅客がマカオを訪れる際、香港マカオ往来通行証と呼ばれる渡航証とビザに相当する渡航許可を取得するのが一般的だが、およそ2〜3ヶ月に1回7日間といったかたちで一定期間内の入境回数や滞在日数などに制限が設けられていることなどから、違法な就労や賭博、観光などを目的とした密航やオーバーステイが後を絶たない。不法行為を手引きする蛇頭も暗躍し、超過滞在者の隠れ家となる無認可宿泊施設の存在なども社会問題化している。

マカオ治安警察局による無認可宿泊施設と疑われるマンションの部屋への立入検査の様子(写真:マカオ治安警察局)

マカオ治安警察局による無認可宿泊施設と疑われるマンションの部屋への立入検査の様子(写真:マカオ治安警察局)

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