マカオ、風疹感染者が今年計17人に…患者は2つのカジノホテル従業員に集中

マカオ政府衛生局(SSM)は4月13日、風疹(三日ばしか)感染者を新たに1名確認したと発表。風疹患者の確認は2日連続。

今年の感染者数は17人(昨年は1人のみ)に達しており、SSMが医療従事者や市民、特にワクチン未接種の妊婦へ予防策を講じるよう呼びかけた。

4月に入って以降に確認された患者のうち、およそ半数がコタイ地区にあるIR(大型統合型リゾート)「シティ・オブ・ドリームズ」とマカオ半島新口岸地区にあるカジノ付きリゾートホテル「スターワールド」の従業員とのこと。13日に新たに確認された患者もシティ・オブ・ドリームズ勤務のフィリピン人の男性(29)だった。SSMでは、接触者に対する健康追跡調査を進めているほか、運営会社に対して施設内の消毒、従業員の健康状況のモニタリング、ワクチン未接種の妊娠中の従業員への適切な対応を指導した。SSMは4月12日にスターワールドへ看護師を派遣し、妊娠中の同施設従業員への抗体検査を実施し、14人が参加したとのこと。15日にも再度実施する予定という。

マカオは面積約30平方キロ、人口約66万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市だが、昨年の訪マカオ外客数は年間3580万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

SSMがスターワールドで実施した妊娠中の同施設従業員への抗体検査の様子=2019年4月12日(写真:SSM)

SSMがスターワールドで実施した妊娠中の同施設従業員への抗体検査の様子=2019年4月12日(写真:SSM)

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