マカオの人口密度2万人に…埋立造成による面積拡大で5.2%減も香港や東京の約3倍の超過密状態=2018年
- 2019/4/18 12:24
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局は4月18日、2018年の環境統計を公表。同年のマカオの陸地面積は前年から2.1平方キロ(6.8%)拡大の32.9平方キロ(東京の山手線の内側のおよそ半分に相当)、1平方キロあたりの人口密度は1100人(5.2%)減となる2万人だった。
陸地面積拡大要因として、マカオ半島の北東沖に埋立造成された「新城A区」と「港珠澳大橋マカオ口岸管理区」が加わったことが挙げられる。
マカオは中国大陸と陸続きのマカオ半島、離島のタイパ島とコロアン島、タイパ島とコロアン島の間を埋め立て造成したコタイ地区で構成されるが、居住エリアはマカオ半島とタイパ島の一部に集中しているほか、昨年の訪マカオ(インバウンド)旅客数が過去最多となる3580万人超に達したことから、実際には統計データ上の数字よりもなおさら人口密度が高く感じられる。
同局が今年(2019年)3月に公表した2018年第4四半期の人口統計によると、2018年12月末時点におけるマカオの人口は前年の同じ時期から2.2%増の66万7400人。ポルトガルから中国へ返還された年にあたる1999年12月末の43万8000人から大幅増となっている。
マカオは極めて規模の小さい地域であるため、人口密度を他の国や地域と単純比較するのは難しいが、世界的に極めて人口密度が高い地域とされる香港や東京都のおよそ3倍となっている。
このほか、環境統計では、人口及びインバウンド旅客の増に伴い、水の使用量やゴミの排出量も増えている様子が明らかとなった。
2018年の年間の水の総使用量は前年から2.3%増の9094万4000立方メートル、汚水処理施設の1日平均処理量は5.9%増の22万3360立方メートルに。ゴミ処理場における年間の都市固形廃棄物処理量は2.3%増の52万2548トン、埋立地に搬入された建築廃棄物については31.5%減だった。