マカオ 19年3月貨幣・金融統計公表…預金残高は前月から0.4%増の約15.6兆円

マカオ政府金融管理局は4月4日、今年(2019年)3月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
流通貨幣が前月から1.2%下落、通知預金が1.9%上昇となり、M1は0.5%増。準通貨負債は1.3%増、通貨供給量M2は1.2%増の6621億マカオパタカ(日本円換算:約9兆0669億円)となった。前年同月との比較では、M1が5.4%、M2が9.6%のそれぞれ増。M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが30.9%、香港ドルが51.7%、人民元が4.5%、米ドルが11.0%。

【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金残高は前月から1.3%増の6453億マカオパタカ(約8兆8368億円)、非居民による預金残高は1.6%減の2578億マカオパタカ(約3兆5303億円)、公共部門の銀行システムへの預金残高は0.2%増の2396億マカオパタカ(約3兆2811億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金残高は0.4%増の1兆1428億マカオパタカ(約15兆6496億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ18.9%、51.5%、4.1%、22.5%。

【融資】
地元民間部門への融資は前月から1.2%増の5110億マカオパタカ(約6兆9977億円)。対外民間部門への融資は7.7%増の5745億マカオパタカ(約7兆8673億円)。民間部門へ融資額は合計で4.5%増の1兆0855億マカオパタカ(約14兆8649億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ15.7%、49.0%、7.0%、25.6%。

【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は今年3月末時点で前月末から0.1ポイント上昇の57.7%。非マカオ居民含む総体預貸率は3.8ポイント上昇の95.0%。不良債権比率は横ばいの0.2%。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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