マカオの19年3月新規住宅ローン承認額約462億円…前月から85.8%増=直近3ヶ月平均では3.0%減の約435億円
- 2019/5/10 11:44
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局が5月10日に発表した今年(2019年)3月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向け、商業不動産向けとも2ヶ月ぶりに上昇に転じた。
今年3月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から85.8%増となる34億マカオパタカ(日本円換算:約462億円)。対前月では2ヶ月ぶりの上昇。このうち、96.3%を占めたマカオ居民(=マカオ居留権保有者)向けは前月から82.9%増となる33億マカオパタカ(約448億円)。また、非居民向けについては前月のベースが低かったことから215.2%増の1億2000万マカオパタカ(約16億円)となった。直近3ヶ月でみると、今年1月から3月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は32億マカオパタカ(約435億円)で、昨年12月から今年2月との比較で3.0%減。
なお、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から107.7%増の7億9000万マカオパタカ(約107億円)で、マカオ居民向けが90.5%を占めた。前年同月比では53.3%増。
新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から44.2%増となる47億マカオパタカ(約639億円)。こちらも対前月で2ヶ月ぶりの増。このうち、98.9%を占めたマカオ居民向けは47.0%増となる46億マカオパタカ(約625億円)に。一方、非居民向けは47.0%の減少となる5000万マカオパタカ(約7億円)にとどまった。今年1月から今年3月の月次平均値は46億マカオパタカで、昨年12月から今年2月との比較で6.0%減。
今年3月末時点の住宅ローン融資残高は前月から0.4%、前年同月から14.8%のそれぞれ増となる2188億マカオパタカ(約2兆9733億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は93.1%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.7%増、非居民については3.0%減。
商業物件向けローン融資残高は前月から0.1%、前年同月から4.0%のそれぞれ増となる1964億マカオパタカ(約2兆6689億円)。このうち、マカオ居民が占める割合が93.4%。マカオ居民向けの商業物件ローン融資残高は前月から0.1%増、非居民は0.1%減。
今年3月末締めの住宅ローン延滞率は0.17%で、前月から横ばい、前年同月から0.03ポイント下落。商業物件向けローン延滞率は0.21%で、前月から0.04ポイント、前年同月から0.07ポイントのそれぞれ上昇だった。