マカオでアジアのカジノ業界を対象とした「G2Eアジアアワード2019」表彰式開催…日本進出意向示すIR運営会社も受賞
- 2019/5/22 10:56
- カジノ・IR
世界一のカジノ売上を誇る都市として知られるマカオ。2007年からアジア最大規模のカジノ見本市「G2E(グローバル・ゲーミング・エキスポ)アジア」が毎年この時期に開催されており、業界の最新技術やサービス、関係者が一堂に会することから、アジアにおけるカジノ情報、人材ハブとしての役割を果たしている。
G2Eアジア2019初日にあたる5月21日夜、アジアのカジノ業界を対象とした「G2Eアジアアワード2019」の表彰式がマカオ・コタイ地区の大型IR(統合型リゾート)「ザ・パリジャン・マカオ」で開催された。G2EアジアアワードはG2Eアジアを主催する国際展示会大手リードエグジビションズ、マカオ拠点のアジアカジノ情報専門誌「インサイドアジアンゲーミング」が共同オーガナイザーとして昨年創設したもので、今年で2回目となる。
受賞者を決定する選考委員会には、マカオ及びアジアのカジノ監理当局に対するコンサルティングサービスを手がけるニューページコンサルティング代表のデヴィッド・グリーン氏、カジノレギュレーションの専門家で豪アジェンダグループのダイレクター、ピーター・コーエン氏をはじめ、ゲーミング関連企業幹部、メディア、金融、弁護士、教育界などの有識者ら50人が名を連ねた。
12部門の受賞社(者)のうち、日本進出意向を示すIR運営会社のメルコ・リゾーツ及びギャラクシー関連が4部門で受賞したほか、個人が対象となる新進気鋭の若手5人を選ぶライジングスター賞では日本人1人が選ばれた。日系メーカーについては電子ゲーミングソリューション部門にコナミがノミネートベストノミネートされたのが唯一だったが、受賞とはならなかった。
「G2Eアジアアワード2019」受賞リストは下記の通り。
・ノンゲーミングアトラクション賞
メルコ・リゾーツ「ザ・ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター」
・B2Bデジタルプロダクツソリューション賞
Betsoft Gaming「Betsoft Games」
・電子ゲーミングソリューション賞
Scientific Gaming「金吉報喜(Jin Ji Bao Xi)」
・テーブルゲームソリューション賞
Tang Systems「Table Games Yield Management」
・業界イノベーション賞
GameSource(PIA)「Cloud Based Gaming Platform」
・ゲーミングフロア賞
ギャラクシーマカオ
・ライジングスター賞
ヴィッキー・チャン氏(Asia Pioneer Entertainment)
國領城児氏(BC Ventures)
ウィンカン・リョン氏(MGMチャイナ)
ロイド・ロブソン氏(Aristcrat)
リシ・ティルパリ氏(ウィンマカオ)
・CSR貢献賞
メルコ・リゾーツ
・VIPゲーミングプロモーター賞
サンシティグループ
・業界サプライヤー賞
Aristocrat
・リージョナルアジアン統合型リゾート賞
ソレア・リゾーツ&カジノ(フィリピン)
・統合型リゾート賞
ギャラクシーマカオ
現時点ではカジノのない日本だが、日系の電子カジノ機器メーカーやサプライヤーの製品については、すでにアジアを含む世界のカジノ市場に展開している。また、業界で活躍する日本人も存在する。
主催者によれば、次回のG2EアジアアワードはG2Eアジア2020の開催時期に合わせ、(2020年)5月19日に開催予定とのこと。