マカオ、19年第1四半期の旅客総消費額対前年3.1%増の約2312億円…1人あたり平均では14.9%減の約2.2万円、ギャンブル除く
- 2019/5/22 19:16
- 産業・経済
マカオは人口約67万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした国際イベントが数多く開催されるアジア有数の観光都市として知られる。
昨年(2018年)の訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)は3580万3663人で、前年から9.8%増。このうち中国本土旅客は13.8%増の2526万0556人で、全体の70.6%を占めた。年間訪マカオ旅客数が3000万人の大台を突破するのは5年連続のこととなる。
マカオ政府統計調査局は5月22日、今年第1四半期(2019年1〜3月期)の旅客消費調査(ギャンブル消費を除く)結果を公表。今年第1四半期のインバウンド旅客数が前年同時期から21.2%増の1035万9758人に上ったことを受け、総消費額は3.1%増となる169.3億マカオパタカ(日本円換算:約2312億円)に。内訳は宿泊を伴う旅客が前年の同じ時期から1.9%増の129.2億マカオパタカ(約1765億円)、日帰り旅客が7.2%増の40.0億マカオパタカ(約546億円)。
旅客1人あたりの平均消費額は14.9%減となる1634マカオパタカ(約2万2319円)。国・地域別では、訪マカオ旅客の大半を占める中国本土旅客が17.2%減の1849マカオパタカ(約2万5255円)、中国本土からの個人旅客に限ると9.4%減の2317マカオパタカ(約3万1648円)。宿泊を伴う旅客については6.8%減の2729マカオパタカ(約3万7275円)、日帰り旅客が19.7%減の712マカオパタカ(約9725円)。
消費分類別では、ショッピングが全体の48.4%を占めたほか、宿泊が25.1%、飲食が18.9%。旅客1人あたり平均ショッピング消費額は13.2%増の790マカオパタカ(約1万0791円)で、内訳は食品系土産が19.2%減の234マカオパタカ(約3196円)、化粧品及び香水が9.7%減の220マカオパタカ(約3005円)。渡航目的別では、コンベンション・エキジビション参加を目的とした旅客の1人あたり平均消費額が最も高く、49.8%増の4359マカオパタカ(約5万9539円)。ショッピング目的は1.8%減の2549マカオパタカ(約3万4817円)、リゾートステイ目的は13.1%減の2172マカオパタカ(約2万9667万円)。