第66回マカオグランプリ開催概要発表…冠スポンサーは6年連続サンシティグループ

1954年にスタートした歴史あるモータースポーツの祭典、マカオグランプリ(以下、マカオGP)。1983年からフォーミュラ3(F3)グランプリが設けられ、アイルトン・セナ、ミヒャエル・シューマッハ、佐藤琢磨らが優勝を経てF1にステップアップするなど、若手レーシングドライバーの登竜門的存在として注目を集める。

マカオ政府体育局とマカオグランプリ組織委員会は5月22日、第66回マカオGPの開催概要発表会及びスポンサー契約式を行った。

今年(2019年)の第66回マカオGPは11月14日から17日までの4日間、例年通り起伏やカーブが多く道幅も狭いことから、高度なドライブテクニックを要求される難関コースとして知られる市街地の一般道路を使った全長6.2kmのサーキット「ギアサーキット」を舞台に、3大看板レースとなる「サンシティグループF3マカオグランプリ-FIA F3ワールドカップ」、「SJMマカオGTカップ-FIA GTワールドカップ」、「サンシティグループマカオギアレース-FIA WTCR」のほか、オートバイなど6種のレースが開催される予定。

このうちF3マカオグランプリについては、今年のFIA-F3チャンピオンシップが導入した規格を採用する計画とのこと。ワンメイクシャシー、380馬力のエンジン、ドライバーの安全確保を目的とした「HALO」の装着などによって性能が向上するとした。

第66回マカオGP冠スポンサー契約式典=2018年5月22日(写真:Macau Grand Prix Organizing Committee)

第66回マカオGP冠スポンサー契約式典=2018年5月22日(写真:Macau Grand Prix Organizing Committee)

また、今大会で冠スポンサーを務めるのはマカオを中心にアジアでカジノVIPルームのほか、広くレジャー・エンターテイメント事業を展開するサンシティグループ(太陽城集團)。同社による冠スポンサーは6年連続で、スポンサー料は前回大会から25%増となる2500万パタカ(日本円換算:約3億4020万円)。スポンサー契約の締結に伴い、今大会の正式名称は「サンシティグループ第66回マカオグランプリ」となる。

大会組織委員会によれば、第66回大会の総予算は前年から5000万マカオパタカ増の2億7000万パタカ(約36億7390万円)を見込んでいるという。

第66回マカオグランプリの観戦チケットについては、6月3日から予約受付を開始するとのこと。価格は11月14、15日の練習日が各スタンド共通で50パタカ(約680円)で前年から据え置きだが、17、18日の決勝日は若干の値上げで、400〜1000パタカ(約5440〜1万3610円)の範囲(席種により異なる)となる。

「F3マカオグランプリ」では今年のFIA-F3チャンピオンシップが導入した規格が採用される予定(写真:Macau Grand Prix Organizing Committee)

「F3マカオグランプリ」では今年のFIA-F3チャンピオンシップが導入した規格が採用される予定(写真:Macau Grand Prix Organizing Committee)

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