ホテル建設ラッシュ続くマカオ、建設中及び設計段階が44軒…19年第1四半期=客室供給数は現状1.3倍の5万室規模に

近年、マカオでは新興埋立地のコタイ地区及びマカオ半島の沿岸地区を中心に大型カジノIR(統合型リゾート)、ホテルを含む複合ビル等の建設ラッシュが続いている。

マカオ政府土地工務運輸局は5月23日、今年第1四半期(2019年1〜3月)時点で建設中のホテルが18軒、設計段階のものが26軒あり、供給客室数は前者が6810室分、後者が4807室分に上ることを明らかにした。昨年第4四半期から建設中のホテル数は横ばい、設計段階のホテル数は2軒の減少、客室数は前者が横ばい、後者が755室減。

マカオ政府統計調査局の資料によれば、今年第1四半期末時点で営業中のホテル数は前年の同じ時期から2軒増の117軒、客室供給数は2.2%増の3万8800室となっており、これに建設中及び設計段階の数を加えると、将来的にホテル数が約1.4倍の161軒、客室供給数が約1.3倍の5万0417室となる。

マカオは人口約67万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリなどの国際イベントが数多く開催されるアジア有数の観光都市として知られ、昨年の年間訪マカオ旅客数は3580万人に上った。

なお、カジノ売上では米国ラスベガスのおよそ6倍という圧倒的な世界一のポジションにあるマカオだが、ホテル客室供給数では同市の約15万室を大きく下回っている。

マカオの今年第1四半期のホテル宿泊客数は前年から4.5%増の351.6万人、平均客室稼働率は1.8ポイント上昇の91.8%、近年、大型ホテルの開業が相次ぎ、客室供給数も右肩上がりに増えているが、需要も追いついており、平均客室稼働率は高位をキープしている。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2018年2月ー本紙撮影

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2018年2月ー本紙撮影

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