今年初開催の大規模視覚芸術祭「アートマカオ」記者発表会で日本人パティシエ作のチョコレートアート披露
- 2019/5/29 10:33
- 澳日関係
マカオでは今年(2019年)6月から10月にかけて「アートマカオ」と題した大規模視覚芸術祭が初開催される。市内44の会場で40のプログラムがラインナップされており、街全体が美術館となる見込み。在香港日本国総領事館も日本パビリオンを出展予定。
5月28日にマカオ半島中心部にある高級リゾートホテル、グランドリスボアマカオ開かれたアートマカオ概要発表記者会見の会場には、甘いチョコレートの香りが漂っていた。この日のために用意されたという高さ1.2メートル、重さ72キログラムの100%ピュアチョコレートを使ったアート作品によるものだ。実はこの作品を手がけたのは、日本人パティシエ。グランドリスボアマカオのエグゼクティブ・ペストリー・シェフを務める村中徳仁さんが中心となり、同ホテルにあるミシュランガイド香港マカオ版で星を獲得したレストランのシェフたちと制作にあたったという。
村中さんは日本の北海道出身。フランスで腕を磨き、ドバイを経て約2年前に現在のポジションに着任した。以来、伝統と格式あるグランドリスボアマカオで創意工夫を盛り込み、和の要素もうまく織り交ぜたスイーツを次々とデビューさせ、高い評判を獲得している。
今回のチョコレートアートについて、マカオの豊富な文化遺産とモダニズムは世界のどこにもない魅力とし、作品を通じてマカオ文化のバックグランドとなる東西文化の融合への敬意を示すとともに、マカオの輝かしい未来を表現したとコメント。
村中さん作のスイーツが数多く並ぶグランドリスボアマカオU2階の「ラウンド・ザ・クロック・コーヒーショップ」にて、今回のチョコレートアートのミニサイズ版となる12個入りの限定チョコレートボックを1箱120マカオパタカ(日本円換算:約1620円)で販売予定とのこと。