マカオの19年4月新規住宅ローン承認額約342億円…前月から24.9%減=直近3ヶ月平均では19.5%減の約350億円
- 2019/6/12 11:20
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局が6月12日に発表した今年(2019年)4月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが下落に転じ、商業不動産向けはプラスを維持した。
今年4月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から24.9%増となる25億4000万マカオパタカ(日本円換算:約342億円)。対前月では2ヶ月ぶりのマイナス。このうち、98.6%を占めたマカオ居民(=マカオ居留権保有者)向けは前月から23.1%減となる25億マカオパタカ(約336億円)。また、非居民向けについては72.1%減の3500万マカオパタカ(約5億円)となった。直近3ヶ月でみると、今年2月から4月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は26億マカオパタカ(約350億円)で、1月から3月との比較で19.5%減。
また、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から22.9%減の6億1000万マカオパタカ(約82億円)で、マカオ居民向けが96.3%を占めた。前年同月比では8.8%減。
新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から1.7%増となる47億5000万マカオパタカ(約639億円)。こちらは対前月で2ヶ月連続のプラス。このうち、97.9%を占めたマカオ居民向けは0.7%増となる46億5000万マカオパタカ(約626億円)。非居民向けは前月のベースが低かったことから、97.2%増となる9900万マカオパタカ(約13億円)に上った。今年2月から今年4月の月次平均値は42億マカオパタカ(約565億円)で、1月から3月との比較で7.4%減。
今年4月末時点の住宅ローン融資残高は前月から0.2%、前年同月から14.5%のそれぞれ増となる2192億マカオパタカ(約2兆9494億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は93.2%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.3%増、非居民については2.1%減。
商業物件向けローン融資残高は前月から0.2%、前年同月から2.5%のそれぞれ増となる1967億マカオパタカ(約2兆6467億円)。このうち、マカオ居民が占める割合が93.5%。マカオ居民向けの商業物件ローン融資残高は前月から0.2%増、非居民は0.4%減。
今年4月末締めの住宅ローン延滞率は0.25%で、前月から0.07ポイント、前年同月から0.04ポイントのそれぞれ上昇。商業物件向けローン延滞率は0.25%で、前月から0.04ポイント、前年同月から0.11ポイントのそれぞれ上昇だった。