マカオ、19年5月蚊の繁殖指数47.4%…平年並みも前月から大幅上昇=当局がデング熱への注意と防蚊対策呼びかけ

マカオ政府衛生局(SSM)は6月17日、今年(2019年)5月の蚊の繁殖指数(誘蚊産卵器指数)がマカオ全域で47.4%となり、平年並みではあるものの、前月から大幅上昇だったと発表し、住民に注意を促した。

SSMはデング熱を媒介するヒトスジシマカの活動及び分布状況を把握するため、2002年から誘蚊産卵器を設置しての観測をスタートし、現在はマカオ全域に約890個を設置し、月次で統計データを収集している。

5月の繁殖指数47.4%は、2002年に観測をスタートして以降の同月の平均値である49.9%をわずかに下回るもの。地区別で5月の指数を上回ったのはマカオ半島沿岸地区の48.4%、同じく塔石区の47.7%、タイパ島海洋区の63.6%、同じく湖畔区の58.0%、コロアン島78.6%、マカオ国際空港の57.9%。

なお、今年マカオで確認されたデング熱感染例は3例となっており、いずれも輸入性のもの。SSMでは、目下、デング熱流行リスクが高まるシーズンにあたり、東南アジア及び近隣地区における状況を注視し、状況の変化に対処する準備を整えているとした。また、住民に対して蚊の発生源となる水たまりの除去に努めるなどの協力を呼びかけた。加えて、デング熱流行地、特に東南アジア方面へ出かける際には防虫対策に努めること、外遊歴の有無にかかわらず、発熱や発疹といったデング熱に似た症状が出た場合には、速やかに医師の診断を受け、その際、居住地及び外遊歴を必ず医師に告知するよう求めた。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

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