マカオで今年4人目の輸入性デング熱感染者確認…患者はカンボジア渡航歴ある25歳ラトビア人男性

マカオ政府衛生局(SSM)は6月28日夜、マカオ域内で今年(2019年)4人目となる輸入性デング熱感染者を確認したと発表。

SSMによれば、患者はマカオの就労許可証を持ち、タイパ島の布拉干薩街付近に居住、コタイ地区に勤務するラトビア国籍の男性(25)。患者は6月14日から21日にかけてカンボジア旅行へ出掛け、マカオへ戻った翌々日にあたる23日に発熱、頭痛、筋肉痛等の症状が出たため、医療機関を受診。27日になっても熱がひかず、足に少量の発疹が出たことから、タイパ島にある仁伯爵綜合醫院救急ステーションを訪れ、デング熱検査のための採血を行い、28日にSSM公衆衛生研究所による検査結果が明らかとなり、デング熱Ⅰ型に感染していることが確認された。SSMは患者の渡航歴、症状などを踏まえ、輸入性デング熱であると判断を下した。

患者とともにマカオで暮らすルームメイトと勤務先の同僚に類似の症状は見受けられないとのこと。SSMでは、速やかに患者の住居及び勤務先周辺で蚊の駆除を実施する予定とした。

なお、今年マカオで確認された輸入性デング熱感染者のうち3人はマレーシア及びフィリピン渡航歴があり、いずれもデング熱「Ⅱ型」だった。

マカオは面積約32平方キロ、人口約67万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市だが、訪マカオ外客数は年間3580万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

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