マカオ 19年5月貨幣・金融統計公表…預金残高は前月から1.2%増の約15.5兆円
- 2019/7/4 14:47
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は7月4日、今年(2019年)5月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。
【マネーサプライ】
流通貨幣が前月から1.5%下落、通知預金が6.3%上昇となり、M1は4.8%増。準通貨負債は0.4%増、通貨供給量M2は0.9%増の6712億マカオパタカ(日本円換算:約9兆0008億円)となった。前年同月との比較では、M1が7.1%、M2が10.0%のそれぞれ増。M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが30.2%、香港ドルが50.4%、人民元が4.4%、米ドルが13.1%。
【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金残高は前月から1.0%増の6548億マカオパタカ(約8兆7809億円)、非居民による預金残高は0.2%増の2515億マカオパタカ(約3兆3726億円)、公共部門の銀行システムへの預金残高は2.8%増の2488億マカオパタカ(約3兆3364億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金残高は1.2%増の1兆1552億マカオパタカ(約15兆4913億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ18.5%、50.8%、3.8%、24.4%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月から1.3%減の5057億マカオパタカ(約6兆7807億円)。対外民間部門への融資は0.7%減の5563億マカオパタカ(約7兆4591億円)。民間部門へ融資額は合計で1.0%減の1兆0619億マカオパタカ(約14兆2385億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ16.3%、49.3%、6.2%、25.5%。
【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は今年5月末時点で前月末から1.5ポイント下落の56.0%。非マカオ居民含む総体預貸率は2.1ポイント下落の91.9%。1ヶ月及び3ヶ月ベース計算による流動資産対負債比率はそれぞれ52.5%、51.0%水準。不良債権比率は0.3%。