毎年恒例のマカオ大学ポルトガル語夏期講座が7月15日開講、過去最多の約500人受講予定=今年で33回目
- 2019/7/7 12:03
- 社会・政治
マカオ大学(澳門大學)人文学部ポルトガル語学科が主催する「第33回ポルトガル語夏期講座」が7月15日に開幕する。
同講座は中国語とポルトガル語のバイリンガル育成、ポルトガル語及びポルトガル文化の普及を目的として1986年から毎年夏休みシーズン恒例で開講されているもの。マカオ大学はマカオを代表する公立の総合大学として知られる。
期間は8月3日までの約3週間で、入門から上級までのレベル別にクラスを設定。それぞれ座学のほか、マカオの歴史地区をめぐる課外授業や、ポルトガルフォークダンスの習得なども取り入れ、ポルトガル語だけでなく、マカオ独特の歴史、社会、経済、政治、文化への理解を深めることができるカリキュラムとなっている。受講生はマカオ大学のスポーツ施設や学食なども利用することができるという。
今回は、中国本土、マカオ、香港、台湾、日本、マレーシア、フィリピン、シンガポール、イタリア、英国、ブラジル、米国など13の国と地域から過去最多となる約500人の学生が受講するとのこと。
マカオは1999年12月20日にポルトガルから中国へ返還されて以降もポルトガル語が公用語のひとつとなっているほか、ポルトガルをベースにした法律、経済体系も多く残ることから、近年では中国におけるポルトガル語圏諸国との窓口役として、あらためて脚光を浴びる存在となっている。