マカオで今年8人目の輸入性デング熱感染者確認…患者はシンガポール渡航歴ある59歳マカオ人男性
- 2019/7/11 17:55
- 社会・政治
マカオ政府衛生局(SSM)は7月10日夜、マカオ域内で今年(2019年)8人目となる輸入性デング熱感染者を確認したと発表。
SSMによれば、患者はマカオ半島北部の筷子基(ファイチーケイ)地区に居住し、リタイア生活を送るマカオ人男性(59)。患者は6月27日から7月8日にかけて単独でシンガポールへ渡航しており、現地滞在中の7月5日に発熱、眼痛、筋肉痛等の自覚症状があったが、現地の医療機関を受診することはなかったとのこと。マカオへ戻った翌日にあたる9日に私立総合病院の鏡湖醫院を訪れ、デング熱検査のための採血を行い、10日にSSM公衆衛生研究所による検査結果が明らかとなり、デング熱Ⅱ型に感染していることが確認された。SSMは患者の渡航歴、症状などを踏まえ、輸入性デング熱であると判断を下した。SSMでは、速やかに患者の住居周辺で蚊の駆除を実施する予定とした。
なお、今年マカオで確認された輸入性デング熱感染者のうち、マレーシア、フィリピン、シンガポール渡航歴がある4人はデング熱「Ⅱ型」だったが、カンボジア渡航歴にある感染者4人は「Ⅰ型」だった。
マカオは面積約32平方キロ、人口約67万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市だが、訪マカオ外客数は年間3580万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。