マカオで今年8人目の輸入性デング熱感染者確認…患者はシンガポール渡航歴ある59歳マカオ人男性

マカオ政府衛生局(SSM)は7月10日夜、マカオ域内で今年(2019年)8人目となる輸入性デング熱感染者を確認したと発表。

SSMによれば、患者はマカオ半島北部の筷子基(ファイチーケイ)地区に居住し、リタイア生活を送るマカオ人男性(59)。患者は6月27日から7月8日にかけて単独でシンガポールへ渡航しており、現地滞在中の7月5日に発熱、眼痛、筋肉痛等の自覚症状があったが、現地の医療機関を受診することはなかったとのこと。マカオへ戻った翌日にあたる9日に私立総合病院の鏡湖醫院を訪れ、デング熱検査のための採血を行い、10日にSSM公衆衛生研究所による検査結果が明らかとなり、デング熱Ⅱ型に感染していることが確認された。SSMは患者の渡航歴、症状などを踏まえ、輸入性デング熱であると判断を下した。SSMでは、速やかに患者の住居周辺で蚊の駆除を実施する予定とした。

なお、今年マカオで確認された輸入性デング熱感染者のうち、マレーシア、フィリピン、シンガポール渡航歴がある4人はデング熱「Ⅱ型」だったが、カンボジア渡航歴にある感染者4人は「Ⅰ型」だった。

マカオは面積約32平方キロ、人口約67万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市だが、訪マカオ外客数は年間3580万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

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