マカオで今年9人目の輸入性デング熱感染者確認…患者はタイ渡航歴ある44歳マカオ人男性
- 2019/7/16 9:26
- 社会・政治
マカオ政府衛生局(SSM)は7月15日夜、マカオ域内で今年(2019年)9人目となる輸入性デング熱感染者を確認したと発表。
SSMによれば、患者はマカオ半島北部の筷子基(ファイチーケイ)地区に居住し、コタイ地区に勤務するマカオ人男性(44)。患者は7月3日から7日にかけて妻と子供2人とともにタイのパタヤとバンコクへ渡航しており、マカオに戻った後の10日に発熱、関節痛、筋肉痛等の症状が出たことから、同日私立総合病院の鏡湖醫院を受診。その後14日になって腕と胸部に発疹が現れ、再度同院を訪れてデング熱検査のための採血を行い、15日にSSM公衆衛生研究所による検査結果が明らかとなり、デング熱I型に感染していることが確認された。SSMは患者の渡航歴、症状などを踏まえ、輸入性デング熱であると判断を下した。患者の妻についても13日から発熱、筋肉痛、関節痛の症状が出ており、現在デング熱検査の結果を待っているところとした。SSMでは、速やかに患者の住居周辺で蚊の駆除を実施する予定とした。
なお、今年マカオで確認された輸入性デング熱感染者の渡航先別では、マレーシア(2人)、フィリピン(1人)、シンガポール(1人)がデング熱「Ⅱ型」、カンボジア(4人)とタイ(1人)が「Ⅰ型」だった。
マカオは面積約32平方キロ、人口約67万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市だが、訪マカオ外客数は年間3580万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。