マカオの世界遺産・聖ポール天主堂跡、ファサードの除草と銅像検査のため8月6日は一般公開中止

大航海時代以来、東洋と西洋を結ぶ貿易港として栄えたマカオ。東西文化がミックスしたエキゾチックな町並みが残るマカオ半島の歴史市街地区には、ユネスコ世界文化遺産リストに登録されている建物と広場が30ヵ所存在する。

マカオ政府文化局(ICM)は8月1日、ユネスコ世界文化遺産リストに登録されている歴史的建造物、聖ポール天主堂跡について、8月6日の午前7時から午後5時にわたってファサード前の広場と併設する天主教芸術博物館及び墓室の一般公開を中止することを明らかにした。

同局によれば、今回の一時クローズの理由について、ファサードの除草及び定例の銅像に対する検査作業を実施するためとのこと。なお、ファサード前の広場は立ち入り禁止となるが、階段下のイエズス会記念広場など、少し距離を置いた場所から外観を見学することは可能となる。

聖ポール天主堂跡は17世紀にカトリック・イエズス会が建てた聖母教会及び聖ポール大学のあった場所にあたり、1835年の大火により前壁及び石段の一部を残して焼失し、現在の姿となった。建設作業には日本人キリシタンが関わったと伝えられている。ファサードには幼きイエス像、マリア像、イエズス会のフランシスコ・ザビエルら聖人の像など青銅像が設置されている。

このほか、マカオの世界遺産では、聖ドミニコ教会も修復工事のため11月末まで内部一般公開を中止している。ただし、併設の博物館については通常通りオープンするとのこと。

聖ポール天主堂跡跡の除草及び銅像検査作業のイメージ(写真:ICM)

聖ポール天主堂跡跡の除草及び銅像検査作業のイメージ(写真:ICM)

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