マカオ 19年6月貨幣・金融統計公表…預金残高は前月から2.0%増の約15.5兆円

マカオ政府金融管理局は8月5日、今年(2019年)6月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
流通貨幣が前月から0.6%上昇、通知預金が4.2%下落となり、M1は3.3%減。準通貨負債は0.3%増、通貨供給量M2は0.2%下落の6711億マカオパタカ(日本円換算:約8兆8453億円)となった。前年同月との比較では、M1が6.3%、M2が11.0%のそれぞれ上昇。M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが30.9%、香港ドルが48.9%、人民元が4.4%、米ドルが14.0%。

【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金残高は前月から0.2%下落の6547億マカオパタカ(約8兆6292億円)、非居民による預金残高は9.7%上昇の2745億マカオパタカ(約3兆6216億円)、公共部門の銀行システムへの預金残高は横ばいの2488億マカオパタカ(約3兆2825億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金残高は2.0%増の1兆1780億マカオパタカ(約15兆5418億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ18.6%、49.5%、3.8%、25.8%。

【融資】
地元民間部門への融資は前月から1.6%上昇の5149億マカオパタカ(約6兆7933億円)。対外民間部門への融資は4.1%上昇の5781億マカオパタカ(約7兆6271億円)。民間部門へ融資額は合計で2.9%増の1兆0930億マカオパタカ(約14兆4204億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ16.4%、48.4%、7.7%、24.7%。

【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は今年6月末時点で前月末から1.0ポイント上昇の57.0%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.9ポイント上昇の92.8%。1ヶ月及び3ヶ月ベース計算による流動資産対負債比率はそれぞれ53.4%、52.3%水準。不良債権比率は0.3%を維持。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  2.  マカオ司法警察局は11月22日、違法薬物密売及び使用の疑いで香港人の女(37)を逮捕したと発表。…
  3.  マカオ・コタイ地区にある複合リゾート「リスボエタマカオ(澳門葡京人)」併設のショッピングアーケー…
  4.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  5.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun