マカオで今年13人目の輸入性デング熱感染者確認…患者はフィリピン長期勤務歴ある中国本土出身男性

 マカオ政府衛生局(SSM)は8月23日夜、マカオ域内で今年(2019年)13人目となる輸入性デング熱感染者を確認したと発表。マカオにおけるデング熱感染者の確認は7月に7件あったが、8月に入って以降では2件目で、いずれも輸入性の事案。

 SSMによれば、患者はマカオ半島皇朝区に住所がある中国本土出身の男性(31)。患者は長期にわたってフィリピンでの勤務歴があり、現地滞在中の8月19日に発熱、筋肉痛、眼痛の症状が出たことから、現地の医療機関を受診し、デング熱であると診断されたとのこと。その後、23日未明にマカオに戻り、私立総合病院の鏡湖醫院へ入院。同日、SSM公衆衛生研究所によるデング熱検査結果が明らかとなり、デング熱Ⅳ型に感染していることが確認された。SSMは患者の渡航歴、症状などを踏まえ、輸入性デング熱であると判断を下した。患者は現在も入院治療を受けているという。患者によれば、家族、一緒にマカオへ戻った者の中に類似の症状は出ていないとのこと。SSMでは、速やかに患者のマカオでの滞在先周辺で蚊の駆除を実施する予定とした。

 なお、今年マカオで確認された輸入性デング熱感染者の渡航先別では、カンボジアが5人と最多で、マレーシアが2人、タイが3人、フィリピンが2人、シンガポールが1人。

 マカオは面積約32平方キロ、人口約67万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市だが、訪マカオ外客数は年間3580万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)-本紙撮影

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