マカオの総体失業率0.1ポイント上昇の1.8%に…19年5〜7月期雇用統計
- 2019/8/27 12:25
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局は8月27日、今年(2019年)5〜7月期の雇用統計を公表。総体失業率は1.8%、マカオ居民(マカオ居留権保有者)に限った失業率は2.4%、不完全雇用率は0.5%で、いずれも前回調査(今年4〜6月期)から0.1ポイントの上昇だった。
マカオの総体失業率は2015年2〜4月期までおよそ1年半にわたって過去最良水準の1.7%を記録した後、3〜5月期から5〜6月期まで1.8%、6〜8月期から16年10〜12月期まで1.9%、16年11月〜17年1月期から7〜9月期まで2.0%、17年8〜10月期から10〜12月期まで1.9%、17年11月〜18年1月期まで1.8%、17年12月〜18年2月期から2〜4月期まで1.9%、18年3〜5月期以降は1.8%で推移。昨年9〜11月期に約3年半ぶりとなる過去最良水準へ戻していた。
今年5〜7月期の労働人口は39.41万人、労働参加率は70.3%。このうち、総就業人口は前回調査時から100人減の38.71万人、マカオ居民に限ると600人減の28.17万人。
前回調査時との比較における主要業界別の就業人数の動向については、カジノ・カジノ仲介業が1.9%減の8.54万人、卸売・リテール業が3.4%増の4.11万人、ホテル業が1.4%増の3.27万人、建設業が1.7%増の3.00万人、飲食業が0.7%増の2.38万人だった。
失業人口は前回調査時から400人減の7000人。失業人口のうち、初めて職探しをする新増労働力の占める割合は4.1ポイント上昇の15.2%。卒業シーズンにあたり、新卒者が労働市場に流入したのが主要因。
前年同時期との比較では、失業率が横ばい、労働参加率と不完全雇用率はそれぞれ0.8ポイント、0.1ポイントの下落。