マカオ国際空港で緊急事態想定した大規模訓練実施
- 2019/9/12 17:23
- 社会・政治
マカオの主要な空の玄関口となるマカオ国際空港(タイパ島)で9月12日未明、緊急事態を想定した大規模訓練が実施された。
今回の訓練は、乗客80人、乗員8人を乗せた航空機がマカオ国際空港へのアプローチにおいてタッチアンドゴーを試みた際、滑走路上で滑り、機体の方向が突然変化した上、滑走路を飛び出して海に突っ込んで機体が断裂し、機内に乗客が取り残されたり海上に浮遊した状態となり、機長が空港に向け緊急シグナルを発信したとするシナリオ。空港管理会社が事故の一報を受けて緊急危機対応センターを立ち上げるところからスタートし、消防とレスキュー隊が現場に急行して救助活動にあたり、死傷者を確認。負傷者の救急病院への搬送、乗客家族対応窓口及びカウンセリングセンターの設置など、各部門による一連の危機対策行動の手順がおよそ3時間にわたって確認されたとのこと。
今回、空港管理会社がコーディネーション担当となり、警察総局、税関、治安警察局、司法警察局、消防局、衛生局、社会工作局、海事・水務局、民航局といった政府関連部門のほか、マカオ航空、空港警備会社、空港サービス会社などから約350人が参加した。
マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港した。現在は東北及び東南アジアとの短距離路線が主で、LCCの誘致に積極的なことでも知られる。日本との間の定期便については、マカオ航空が東京(成田)に1日2往復、大阪(関西)に1日1往復、福岡に週4往復就航。近年、マカオ国際空港の旅客数は右肩上がりの増加が続いている状況で、昨年通期の旅客数は対前年15%増の延べ826万人を記録。今年に入って以降も旅客数の増加が続いている。
マカオ国際空港では、ハイジャック対策や防災といった様々な訓練が定期的に実施されている。