マカオ国際空港、19年1〜8月の定時運航率約65%…安全第一を考慮した結果に理解求める
- 2019/9/21 9:53
- 産業・経済
マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港が好調を持続している。1995年に開港した後、年間旅客数はポルトガルから中国へ返還された1999年には200万人(延べ、以下同)だったが、10年前に400万人、今年(2019年)は900万人を突破する見込み。
現在、マカオ国際空港には32の航空会社が乗り入れており、このうち半数がLCC(格安航空会社)となっている。
9月20日午前に放送されたマカオの政府系放送局TDMのリスナー参加型ラジオ番組にマカオの航空関係者が出演。マカオ国際空港を発着するフライトがいつも遅延するとのリスナーからの不満に対し、マカオ国際空港の運営会社にあたるCAMの張美斯マーケティング部副総監は、天候、空域管理、航空会社、空港等の要素に左右されるが、最も多いのが悪天候だと回答。また、空港の各航空会社に対する定時運航率要件をは比較的高いとした。
張氏によれば、昨年通期の平均定時運航率は7割以上で、8割に達する時期もあったとのこと。ただし、今年1〜8月については約65%となっており、乗客に対して安全第一を考慮した結果であることを理解してほしいとした。
参考までに、航空関連データサービスを提供する英OAGが発表した昨年の空港別の定時運航率ランキングでは、大規模空港部門のトップが日本の羽田空港の85.62%で、10位の米国シカゴのオヘア空港が76.67%だった。
マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港した。現在は東北及び東南アジアとの短距離路線が主で、LCCの誘致に積極的なことでも知られる。日本との間の定期便については、マカオ航空が東京(成田)に1日2往復、大阪(関西)に1日1往復、福岡に週4往復を運航。今年12月18日からは関西線がダブルデイリー(1日2往復)になる予定。近年、マカオ国際空港の旅客数は右肩上がりの増加が続いている状況で、昨年通期の旅客数は対前年15%増の延べ826万人を記録。目下、年間旅客数キャパシティを1000万人に増やす拡張工事が進められている。