マカオ国際空港で旅客の手荷物から手錠やメリケンサックなど禁制品発見相次ぐ…禁止武器所持で旅客3人逮捕

 マカオ治安警察局の発表によれば、9月16日と19日にかけてマカオ国際空港を出発する旅客便を利用予定だった乗客の荷物の中から禁制品にあたる武器相当の物品が見つかる事案が3件相次いだという。

 1件目は16日午前4時頃発生。保安検査スタッフが中国本土へ向かうフライトに搭乗予定の40代の中国本土出身の男性旅客の手荷物検査を行った際、中から手錠が1個見つかったことから、警察に通報。警察官が駆けつけ、旅客に事情を聞いたところ、前にコレクション用として米国で購入したもので、マカオで武器に相当する禁制品であることは知らなかったと説明したとのこと。

 2件目は19日午後2時頃発生。台湾出身の50代の男性旅客の手荷物の中からナックルダスター(メリケンサック)1個が見つかった。警察の調べに対し、広東省珠海市で購入したものと説明。3件目は同日午後9時頃発生。中国本土出身の20代の男性旅客の手荷物の中から同じくナックルダスター1個が見つかり、警察の調べに対し、友人からプレゼントされたものと説明したという。

 警察は、上記3人の旅客について、禁止武器及び爆発物所持罪で逮捕、送検済とした。

 マカオ国際空港の荷物検査場では旅客の携行品の中から禁止武器に相当する物品が発見される事案が頻発している。護身用の商品であっても、同時に攻撃性を有するとみなされることから、マカオでは禁止武器の範疇に含まれている。マカオ国際空港では今年(2019年)3月に制限エリア及び航空機内への持ち込み不可物品リストを更新しており、利用にあたって事前に規定を確認しておきたい。

旅客の手荷物の中から発見された手錠(写真:マカオ治安警察局)

旅客の手荷物の中から発見された手錠(写真:マカオ治安警察局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は9月5日、マカオで無資格にも関わらず薬剤の注射による美容医療行為に従事したとし…
  2.  マカオ政府統計・センサス局は9月6日、今年(2024年)5〜7月期の住宅価格指数を公表。 …
  3.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  4.  マカオの多くのカジノ施設が航空会社のマイレージ制度と似た会員プログラムを提供しており、入会するこ…
  5.  マカオ司法警察局は9月5日、マカオの高齢者を狙った特殊詐欺(電話詐欺)事案に関与したとして20代…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun