マカオ国際空港で旅客の手荷物から禁制品のスタンガン発見相次ぐ…禁止武器所持で成田便搭乗予定者含む中国人旅客2人逮捕

 マカオ治安警察局の発表によれば、9月20日と23日にかけて、マカオ国際空港を出発する旅客便を利用予定だった乗客の荷物の中から武器相当として禁制品に指定されているスタンガンが見つかる事案が2件あったという。

 1件目は20日午前11時半頃発生。制限エリア入口の保安検査スタッフがカンボジアのシアヌークビルへ向かうフライトに搭乗予定の30代の中国本土出身の男性旅客の機内持ち込み手荷物検査を行った際、中からスタンガン1個が見つかったことから、警察に通報。警察官が駆けつけ、旅客に事情を聞いたところ、中国本土の勤務先から贈られたもので、マカオで武器に相当する禁制品であることは知らなかったと説明したとのこと。

 2件目は23日午前7時20分頃発生。預入手荷物保安検査場のスタッフが東京(成田)へ向かうフライトに搭乗予定の40代の中国本土出身の男性旅客の手荷物の中からスタンガン1個を発見。旅客は警察の調べに対し、9ヶ月前に護身用として東京で3000円で購入したものと説明したという。

 警察は、上記2人の旅客について、禁止武器及び爆発物所持罪で逮捕、送検済とした。

 マカオ国際空港の荷物検査場では旅客の携行品の中から禁止武器に相当する物品が発見される事案が頻発している。護身用の商品であっても、同時に攻撃性を有するとみなされることから、マカオでは禁止武器の範疇に含まれている。マカオ国際空港では今年(2019年)3月に制限エリア及び航空機内への持ち込み不可物品リストを更新。また、安全性向上を目的として9月23日から預入手荷物のチェックイン手順を変更しており、利用にあたって事前に規定などを確認しておきたい。

旅客の手荷物の中から発見されたスタンガン(写真:マカオ治安警察局)

旅客の手荷物の中から発見されたスタンガン(写真:マカオ治安警察局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある複合リゾート「リスボエタマカオ(澳門葡京人)」併設のショッピングアーケー…
  2.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  3.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  4.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…
  5.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun