マカオ、見本市産業が経済成長を後押しする存在に…UFIレポート

 このほど、国際見本市連盟(略称:UFI、本部:パリ)が2018年のマカオにおける見本市市場の発展状況についてまとめた「第15版アジア見本市レポート」を発表。

 同レポートによれば、2018年にマカオで開催された27件のB to B見本市が統計に入り、見本市市場の売上高は推計約5540万米ドル(日本円換算:約60.3億円)、展示エリア面積は5年前(2014年)の19万7400平米から16%の拡大の22万8750平米に上ったとのこと。

 また、アジアの多くの成熟した見本市市場で安定的な成長を記録し、カンボジアが地域で最も急速な貿易市場の拡大がみられたという。マカオは地域の平均伸長率4.8%を上回る5.2%の伸びで、伸長率は地域トップ10圏内に入り、見本市市場の理想的なパフォーマンスを反映しており、見本市産業が近年のマカオ全体の経済成長を後押しする存在になったと評価。マカオの見本市市場の今後についても、マカオ政府による大きなサポートのほか、毎年のようにインフラの改善が進んでいること、港球澳大橋の開通、近く大型国際展示場のオープンが予定されているといったポジティブ要素が揃っており、一層の発展につながるものとした。

 マカオ政府貿易投資促進局(IPIM)は2005年にUFIへ加入。以降、UFIの活動に積極参加しているという。世界の主要なMICE業界関係者を対象にアジア太平洋地域内で毎年実施されている会議で、同地域における業界の課題や最新の動向などについて意見交換が行われる「UFIアジアパシフィックカンファレンス2020」は2020年3月にマカオでの開催を予定している。同カンファレンスのマカオ開催は2008年以来2回目となる。

マカオ開催の見本市のイメージ(写真:IPIM)

マカオ開催の見本市のイメージ(写真:IPIM)

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