マカオ、生後2ヶ月の乳児が百日咳に感染…今年3例目

 マカオ政府衛生局(SSM)は11月13日夜、マカオで百日咳の感染者が1人確認されたと発表した。百日咳は百日咳菌のくしゃみや咳などによる飛沫感染で起こる感染症。

 患者は生後2ヶ月の乳児(女)で、11月5日から発作性の咳の症状が現れ、公立のクリニックや私立の大型総合病院にあたる鏡湖醫院の救急外来を受診していたが、13日になって症状が悪化したことから、公立大型総合病院の仁伯爵綜合醫院救急外来を受診し、同院で呼吸器から採取したサンプルの検査を実施した結果、百日咳の可能性があることが判明した。現在、患者の容体は安定しているとのこと。患者は潜伏期間中にマカオ域外に出ていないというが、父親に咳の症状があったといい、SSMが患者の家族に対して予防薬の配布準備を進めているとした。

 マカオではWHO(世界保健機関)のガイドラインに沿って、百日咳の予防接種を2、4、6、18ヶ月及び5歳時に実施しているが、今回の患者の接種歴については発表されていない。

 SSMによれば、予防接種の普及後、マカオで百日咳の感染例が見つかるのは稀とのこと。今年に入って以降では、今回の患者が3例目となる。なお、直近およそ10年間では自然感染の減少から妊婦やその他成年の間で抗体が弱まるなどの理由で世界的に発病率が高まっている状況もあるとした。

マカオの公立大型総合病院、仁伯爵綜合醫院(資料)—本紙撮影

マカオの公立大型総合病院、仁伯爵綜合醫院(資料)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  このほどマカオのゲーミング規制当局(博彩監察協調局=DICJ)が公表した今年第1四半期(2025…
  2.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで4月14日から20日まで卓球シングルスの国際大会「…
  3.  マカオ金融管理局は4月16日、今年(2025年)3月末のマカオ特別行政区の外貨準備高(外匯儲備資…
  4.  マカオ治安警察局は4月16日、路上で小学生女児の尻を触ったとしてマカオ人の男(86)を逮捕したと…
  5.  マカオ政観(マカオ政府旅遊局/MGTO)が主催するマカオPRイベント「Journey To Ex…

ピックアップ記事

  1.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun