マカオ、フェリー乗船券転売常習の女逮捕…交通チケット投機販売容疑

 マカオ治安警察局は12月5日、マカオ半島新口岸地区にあるカジノ施設周辺で香港行きのフェリー乗船券を転売していたマカオ人の女(60)を交通チケット投機販売容疑で逮捕したと発表。被疑者は2017年9月以降、同容疑で5回の逮捕歴がある常習者だったという。

 4日午後4時頃、警察官がマカオ半島新口岸地区の羅理基博士大馬路(ロドリゴ・ロドリゲス通り)周辺をパトロールしていた際、カジノ施設に出入りする客に声掛けし、フェリー乗船券を転売している女を発見。すぐに制止し、所持品検査を行ったところ、転売用とみられる乗船券4枚が見つかった。

 女は警察の調べに対し、カジノ客から1枚あたり120香港ドル(日本円換算:約1670円)で買い取り、140香港ドル(約1940円)で転売して利鞘を稼ごうとしたが、買い手がつかなかったなどと供述したとのこと。警察では、女を交通チケット投機販売罪で送検済みとした。

 マカオの多くのカジノでは、ギャンブラーがプレイするごとにポイントが貯まる会員プログラムを用意しており、一定のポイントに達するとフェリーチケットやホテル宿泊券、家電製品などの賞品と引き換えることができる。

被疑者が転売用に所持していたフェリー乗船券(写真:マカオ治安警察局)

被疑者が転売用に所持していたフェリー乗船券(写真:マカオ治安警察局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は11月22日、違法薬物密売及び使用の疑いで香港人の女(37)を逮捕したと発表。…
  2.  マカオ・コタイ地区にある複合リゾート「リスボエタマカオ(澳門葡京人)」併設のショッピングアーケー…
  3.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  4.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  5.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  5.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun