マカオ司法警察局、大学生に向けの振り込め詐欺防止対策を開始…中国本土からの留学生に被害集中

 昨今、マカオでも振り込め詐欺被害が社会問題となっており、中国本土からマカオに留学している大学生が被害に遭う例が多く報告されている。

 中国本土からの留学生が被害に遭った例として、中国当局などの名を騙った不安を煽るような内容の電話やSNSのメッセージで支払いに誘導する手口などが確認されている。

 マカオ司法警察局は12月9日、大学生を対象にした振り込め詐欺被害防止対策として、12月からITを活用した新しい取り組みを開始したと発表。情報通信会社の協力を得て、マカオの大学構内、学生寮周辺においてインターネット接続し、特定のウェブサイトを閲覧したり、特定のスマートフォン向けアプリを使用する際、ディスプレイ上に司法警察局の詐欺被害防止対策に関する情報がポップアップ表示されるというもの。1ヶ月間実施した上で、効果測定を行うとした。

 このほか、大学周辺のバス停に主に中国本土で使われる簡体字で書かれたポスターを掲出したり、局員がバスを待つ学生らに直接呼びかけを行うといった啓蒙活動も行っているとのこと。

マカオ司法警察局による大学生向けの振り込め詐欺被害防止の啓蒙活動の様子(写真:マカオ司法警察局)

マカオ司法警察局による大学生向けの振り込め詐欺被害防止の啓蒙活動の様子(写真:マカオ司法警察局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…
  3.  マカオ政府統計調査局は11月20日、今年(2024年)1〜9月の小売業販売額調査結果を公表。 …
  4.  マカオ政府統計・センサス局は11月20日、今年第3四半期(2024年7〜9月)の金融業人材需給及…
  5.  マカオ政府公共建設局(DSOP)の発表によれば、コタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun