マカオの食肉処理場から脱走して命拾いした牛の動物園行きが正式決定…捕獲時に麻酔薬使い売り物にならずマカオ政府が引き取り

 12月4日、マカオ半島北部の青洲地区にある食肉処理場から牛1頭が脱走し、市街地を駆け回る事件が発生。

 警察、消防、動物行政を管轄する政府市政署(IAM)所属の獣医が出動し、ほどなくして捕獲され、再び食肉処理場に連れ戻されたが、捕獲の際に麻酔薬を複数回にわたって注射されたことから、所有者が売り物にできないと判断。所有者とIAMの間で協議した結果、動物愛護的配慮でマカオ政府が引き取ることとなり、命拾いする結果となった。

 IAMは12月11日、この牛に関する最新情報を発表。飼育・展示場所はマカオジャイアントパビリオンをはじめ、園内に動物園コーナーのあるコロアン島の石排灣郊野公園に正式決定したとのこと。牛は11日午後、30日間の隔離検疫のため食肉処理場からコロアン島の金像農場へ移されたという。現在、牛の健康状態は安定しており、隔離検疫終了後に石排灣郊野公園入りさせる予定とした。

 この牛は中国の在来牛で役肉用として広く使用されている黄牛という種類といい、当初はマカオの特産品になる予定だったとのこと。牛を使った特産品といえば、ビーフジャーキーが有名だ。

 マカオではおよそ30年前にも同様のケースが存在した。マカオ半島の福隆新街にあったレストランの中の小さな檻で飼われていた当時1歳のツキノワグマが市政庁(IAMの前身)によって救出され、公園で飼育・展示されることに。このツキノワグマはBOBOと名付けられ、昨年11月に老衰で亡くなるまで、長年にわたって市民に愛された。

食肉処理場から脱走して命拾いした牛=2019年12月11日、コロアン島・金像農場(写真:IAM)

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