マカオ、インフルエンザが流行の兆し…当局が予防対策呼びかけ

 マカオ政府衛生局(SSM)は12月19日、近日、インフルエンザの症状で医療機関を訪れる患者が増加傾向にあると発表。病因学観測データが示すところでは、依然としてベースラインにあるものの、流行の兆しが見受けられるとし、市民に対して予防対策を強化して臨むよう呼びかけた。

 医療機関の定点観測資料によれば、マカオで救急外来のある2つの主要な医療機関における総受診者に占めるインフルエンザ患者の割合は以前と比較して上昇しており、成人に限ると第50週は3.5%で、1週前は2.6%、直近4週は2.8%、小児科では、第50週が24.4で%、 1週前は21.5%、直近4週は22.3%だったとのこと。

 医療機関及びSSM公衆衛生研究所の病因観測資料では、第50週の呼吸器検体検査のうち、インフルエンザウイルスの陽性率は10%で、前週の4%から上昇しており、目下、インフルエンザウイルスが広がり始めたことを示しているとした。

 マカオにおけるインフルエンザの集団感染事案は今年(2019年)9月から現在までに43件報告されており、前年同時期の48件と比較して少ない状況。12月1〜19日に限ると4件で、内訳はインフルエンザウイルスB型が2件、インフルエンザウイルスA(H3亜型)とインフルエンザA(H1N1)が各1件。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は11月22日、違法薬物密売及び使用の疑いで香港人の女(37)を逮捕したと発表。…
  2.  マカオ・コタイ地区にある複合リゾート「リスボエタマカオ(澳門葡京人)」併設のショッピングアーケー…
  3.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  4.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  5.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun