マカオ旅行中の中国人女ギャンブラーが同行の友人からカジノチップ盗む…負けた金額と同じ約140万円分

 マカオ司法警察局は12月30日、マカオ旅行中に同行の友人女性から10万香港ドル(日本円換算:約140万円)分のゲーミング(カジノ)チップを盗んだとして、中国本土出身の販売員の女(33)を逮捕したと発表。

 警察発表によれば、容疑者は被害者女性とともにマカオを訪れており、ホテルの部屋も同じだったとのこと。12月29日未明、2人はコタイ地区にあるIR(統合型リゾート)併設カジノ施設でゲームに興じた後、ホテル客室に戻り、そのまま就寝。翌朝、被害者が目覚めた際、容疑者の姿がなく、バッグの中に入れていた10万香港ドルのトップがなくなってい流のに気づき、容疑者が前夜10万香港ドル負けていたことから、持ち逃げされたものとして警察に通報したという。その後、警察が捜査に着手し、容疑者の身元を特定。同日、ホテルの警備員が容疑者を発見し、取り押さえることに成功し、身柄の引き渡しを受けたとした。

 容疑者は警察の調べに対し、犯行を認めた上、盗んだチップもすべて使い果たしてしまったなどと供述しているとのこと。警察では、容疑者を加重窃盗罪で送検する方針。

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

 マカオのカジノ施設でテーブルゲームに参加する際、現金ではなくチップを使用する。チップは少し分厚いコインのような形をしており、額面によって色やデザインが異なるが、いずれも小さく軽い。1枚10万香港ドル以上の高額チップも存在する。

 チップはカジノフロアにあるキャッシャーと呼ばれるカウンターで額面の現金と交換することができる。つまり、現金そのもの。マカオのカジノでは、しばしばチップを狙った犯罪が発生している。

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