モバイルデータ通信量急増

マカオ特別行政区政府電信管理局は27日、スマートフォンやタブレットPCなどの普及に伴い、マカオにおけるモバイルデータ通信量がここ5年の間に80倍伸びたとのデータを発表。市民生活の利便性が向上した一方、使い過ぎによる料金トラブルなどに対し注意を呼びかけている。

電信管理局の調べによると、マカオにおけるモバイルデータ通信量は2008年に32テラバイト(TB)だったが、2012年には約80倍となる2,583TBまで膨張。マカオでは、スマートフォンやタブレットPCの普及に伴い、ウェブサイト閲覧、SNSの利用、アプリを通じたニュース、天気、株式情報などが日常的に利用されているという。

一方で、モバイルデータに関する料金トラブルも絶えないという。マカオではモバイルデータ通信料金について上限額が設定されている場合がほとんどだが、ローミング時は対象外となるため、高額な請求につながる恐れがある。電信管理局では通信キャリアと協力し、今年1月1日以降のデータ通信可能な端末の新規契約に対し、ローミング時のデータ接続をしないよう初期設定を行っているという。

モバイル端末の利用が一般化している中、通信インフラに関する信頼性の向上も課題だ。昨年、複数の通信キャリアで通信障害が発生しており、電信管理局では事態を重く見て、原因究明及び責任所在の追及を行っている。相次ぐ通信障害の影響もあり、携帯電話システムの3Gへの全面移行は二度の延期を余儀なくされている状況。4G(LTE)の導入については、しばらく先になりそうだ。

モバイルデータ通信について理解を高める宣伝を実施する (c) DSRT 電信管理局

モバイルデータ通信について理解を高める宣伝を実施する (c) DSRT 電信管理局

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