新型肺炎、マカオ初の感染確認者が約半月の入院経て治癒し退院…武漢からの女性旅客

 マカオ政府新型コロナウイルス感染対策センターは2月6日午後、1月22日にマカオで初めて新型コロナウイルスによる肺炎の感染が確認された女性患者(52)が治癒し、同日退院したと発表。マカオにおける初の治癒例となる。

 患者は中国・湖北省武漢市からのインバウンド旅客。1月19日に高速鉄道を利用してマカオに隣接する広東省の珠海へ到着し、マカオ半島北部にある關閘イミグレーション(通称:ボーダーゲート)から陸路マカオ入り。マカオ入境後の21日午後に喉の痛みを訴えて仁伯爵綜合醫院(通称:山頂醫院)を受診。この際、発熱はなかったが、咳の症状が出て1週間と説明し、高リスク患者に分類され、即時隔離措置が講じられた。22日午前2時、2度の検測を経て、患者の新型コロナウイルス感染が確認された。

 その後、山頂醫院の隔離病室で約半月にわたって入院治療を受け、病状は次第に改善。直近の各種検査で異常なし、2回に及ぶ病理学検査でも陰性となり、医師団が退院可能と判断したいう。患者は警察による護送でイミグレーション施設へ移動し、すでにマカオを離れたとのこと。

 患者は退院にあたって下記のような趣旨のコメントを発表している。『医師と看護師の優しさに触れ、たいへん心温まり、特別な感動を覚えました。私に対して家族同様に接してくれました。マカオへ来たことは、人生の中で不幸中の最大の幸いとなりました。私が公衆の皆さまにお伝えしたいのは、パニックに陥る必要はなく、この病は薬もあり、治癒するものだということを、私個人が実感したことです。』(*原文は中国語、編集部による参考訳)

 本稿執筆時点(マカオ時間2月6日午後5時50分)のマカオにおける新型コロナウイルス感染確認者数は累計10人で、内訳は最初の7人が武漢からの旅客、以降の3人がマカオ人。

新型肺炎が治癒し退院が決まった患者(右三)と仁伯爵綜合醫院の医療スタッフ(写真:GCS)

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