マカオ、新たに2ホテルが一時休業…計7軒に=新型肺炎流行による宿泊客減

 中国・湖北省武漢市で集中発生している新型コロナウイルスによる肺炎(通称:武漢原因不明肺炎)。世界各地で感染拡大に対する懸念が高まる中、中国本土からのインバウンド旅客が多いマカオでも、官民の間で各種防疫対策が進んでいる。

 昨今、マカオでは新型コロナウイルスの流行による影響でインバウンド旅客数が急減。年間最大の書き入れ時となる春節ゴールデンウィーク(1月24〜30日)の平均客室稼働率は前年の同じ時期から43.8ポイントもの大幅な下落となる52.9%にとどまった。また、防疫対策の一環として、2月5日からはマカオの全カジノ施設が15日間の休業に入ったばかり。近日、宿泊客数の減少に伴い一時休業するホテルが相次いでいる。

 2月8日夕方にマカオ政府新型コロナウイルス感染対策センターが開催した記者会見の中で、政府旅遊局からマカオ半島新口岸地区にある複合レジャー施設「マカオフィッシャーマンズワーフ」内の「レジェンド パレス ホテル」と「ロックス ホテル」の2つのリゾートホテルが9日午後から一時休業すると発表された。一時休業が発表されたホテルは下記の通り。

・グランド ハーバー ホテル(3つ星)2月6日〜
・フォーシーズンズ ホテル マカオ(5つ星)2月7日〜
・セントレジス マカオ(5つ星)2月7日〜
・コンラッド マカオ(5つ星)2月7日〜
・ソフィテルマカオ アット ポンテ16(5つ星)2月7日〜
・レジェンド パレス ホテル(5つ星)2月9日〜
・ロックス ホテル(3つ星)2月9日〜

 このほか、コタイ地区にあるポウサダマリーナインファンテ(4つ星)は1月30日から政府が借り上げ、湖北省からの旅客の隔離施設として使われている。

マカオフィッシャーマンズワーフ内にある「ロックス ホテル」外観(資料)–本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  2.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  3.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…
  4.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun