マカオ警察が不法賭博で6人検挙…街頭でカードゲームの男5人と麻雀場所提供の女1人

マカオ治安警察局は2月18日、同月17日に2件の不法賭博で男女6人を検挙したと発表。いずれもマカオ居民(マカオ居留権保有者)で、年齢は50〜66歳。

最初の事案は、警察官がマカオ半島北部の青洲地区で巡回パトロール中、街頭にある屋外休憩所に男5人が集まって違法な賭博行為に興じているのを発見。現場にはプレイングカード(トランプ)があり、警察官が職務質問を行ったところ、男らの所持品から賭けで得たものとみられる約5200マカオパタカ(日本円換算:約7.1万円)の現金が見つかった。男らは警察の調べに対し、「十三張」(中華圏でメジャーなポーカーベースのカードゲーム)で賭博を行っていたことを認めた上、1ゲームあたりの賭け金は10〜40マカオパタカ(約137〜549円)だったと説明したとのこと。

第二の事案は、同日、マカオ半島中央部にある店舗が雀荘として使われているとの通報を受け、警察官が現場へ急行。当該店舗内には男女9人(男4人、女5人)がおり、電動麻雀卓2台、賭博に使われたとみられるチップを発見した。事情を聞いたところ、店内にいた女1人が店主で、1時間あたり50マカオパタカ(約686円)で場所を提供し、1ゲームにつき勝者から10マカオパタカを得ていたことが判明したという。

警察では、休憩所で十三張をプレイしていた男5人と麻雀場所を提供していた女1人を送検済みとした。

昨今、マカオでは新型コロナウイルスによる肺炎の防疫対策として、政府が不要不急の外出を控えること、大人数で集まらないことなどを市民に通達。これを受け、警察が市内の巡回パトロールを強化して臨んでいる。また、マカオでは2月5日から19日まで、すべてのカジノ施設が休業中。

街頭で賭けカードゲームをしたとして不法賭博で検挙された男ら=2020年2月17日(写真:マカオ治安警察局)

警察が公開した街頭で行われていた賭けカードゲームの証拠品=2020年2月17日(写真:マカオ治安警察局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ市政署(IAM)は11月25日、コロアン島のコロアンビレッジにある路環街市(コロアン公設市…
  2.  マカオ政府財政局が11月22日に公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2024年)1〜10月…
  3.  マカオ特別行政区政府民航局(AACM)は11月22日、同局と中国(本土)民用航空局、香港特別行政…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は11月22日、治安警察局及び消防局と合同でマカオの4つの陸路イミグレーシ…
  5.  マカオの主要な空の玄関口・マカオ国際空港の運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun