マカオ航空が3月の日本路線運航見通し公表…大幅減便継続=新型コロナウイルス流行の影響下
- 2020/2/22 13:13
- 澳日関係
中国・湖北省武漢市で集中発生している新型コロナウイルスによる肺炎について、世界各地で感染拡大に対する懸念が高まる中、中国本土からのインバウンド旅客が多いマカオでも、官民の間で各種防疫対策が進んでいる。
マカオの空の玄関口となるマカオ国際空港でも、空港運営会社にあたるCAMが年初から防疫対策に着手。その後、相次いで防疫対策が強化されている。
マカオ国際空港発着便では、当初、中国本土や台湾路線を中心に欠航が見受けられたが、2月に入って以降は日本を含むその他路線にも拡大している。
マカオと日本を結ぶ直行便を運航するのはマカオ航空のみ。通常、東京(成田)と大阪(関西)がそれぞれ1日2往復、福岡が週4往復となっているが、2月は大幅減便となった。
マカオ航空は2月21日、日本語版公式ウェブサイトで3月1日から28日までの運航見通しを公表。東京、大阪線は2月に続いて大幅減便、福岡線はすべて運休となった。
具体的には、東京線はNX861/862便のみ3月1、5、8、12、15、19、22、26日、大阪線はNX851/852便のみ3月3、7、10、14、17、21、24、28日に限っての運航予定。
香港国際空港を経由したマカオ往来についても、日本各地と香港を結ぶ航空各社の路線で減便、運休が相次いでいるほか、香港とマカオの間の移動手段等の状況にも注視する必要がある。すでに香港(空港含む)とマカオの間の高速船は全面運休しており、港珠澳大橋を往来するシャトルバス等での陸路アクセスに限定される。香港国際空港と港珠澳大橋香港側イミグレーション、港珠澳大橋シャトルバスも減便が実施されている。
なお、マカオでは2月3日からマカオLRT(新交通システム)、バス、タクシーといった公共交通機関を利用する際のマスク着用が必須化されている。市内においても、銀行を利用する際など、マスク着用を求められるケースも多い。マカオではマスク等の衛生用品が品薄で手に入りにくく、渡航にあたっては滞在日数分以上のマスクを準備しておく必要がある。
本稿執筆時点(マカオ時間2月22日午後1時)のマカオにおける新型コロナウイルス感染確認者数は累計10人で、内訳は最初の7人が武漢からの旅客、以降の3人がマカオ人。すでに6人が治癒し退院済み。直近の新規感染確認は2月4日で、18日連続で新規感染確認ゼロが続いている。