マカオ、19年末の人口67万9600人…対前年1.8%増=海外労働者が全体の28.9%占める
- 2020/3/6 12:07
- 産業・経済
マカオ政府統計調査局は3月6日、昨年第4四半期(2019年10〜12月期)の人口統計を発表。
昨年第4四半期末時点のマカオの総人口は、前年の同じ時期から1万2200人増(1.8%増)となる67万9600人で、全体の53.3%が女性だった。
老年人口(65歳以上)が全体に占める割合は0.8ポイント上昇の11.9%、生産年齢人口(15〜64歳)は0.8ポイント下落の74.9%。人口の高齢化が持続しており、老年化指数は90.3まで上昇した。
海外(中国本土・香港・台湾含む、以下同)労働者と海外からの学生を除くローカル人口は1.2%増の55万5000人で、女性が占める割合が53.3%。老年人口が占める割合は14.6%、年少人口(15歳未満)16.1%。ローカル人口における高齢者1人を支える生産年齢人口数は約5人。
新生児数は前年から54人増の5979人、出生率(人口1000人当たりにおける出生数)は0.1下落の8.9。新生児の性別比は106.5で、100人の女児に対して男児が106.5人。
死亡人数は213人増の2282人で、男性が占める割合が57.8%。死亡率(人口1000人当たりにおける死亡者数)は0.3上昇の3.4。死因の35.5%を悪性腫瘍(がん)が占め、高血圧、心臓病もそれぞれ12.4%、9.2%だった。
昨年末における海外労働者数は前年の同じ時期から8058人増(4.3%増)となる19万6538人。就業業種別の割合では、ホテル・飲食業が27.9%、建設業が15.0%。総人口に占める海外労働者の割合は28.9%に上る。
中国本土からの移民数は225人増(6.4%増)の3757人で、4年ぶりに増加した。出身エリア別では広東省が2601人と最も多く、339人増(15.0%増)。女性が占める割合が64.8%。マカオ居留権獲得者数は107人減(10.0%減)の967人。
婚姻登録数は3.1%減の3724件。初婚年齢中位数は男性が30.2歳、女性が29.1歳で、前年からそれぞれ1.0歳、1.5歳上昇。離婚登録数は109件減(7.1%減)の1435件。
マカオの面積はおよそ32平方キロメートル、年間インバウンド旅客数はおよそ3940万人(2019年実績)で、極めて人口密度の高い状態が続いている。