マカオ 20年1月貨幣・金融統計公表…M2上昇続く、居民預金残高も2ヶ月連続増
- 2020/3/14 9:34
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は3月13日、今年(2020年)1月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。
【マネーサプライ】
流通貨幣が前月から12.6%、通知預金が0.4%のそれぞれ上昇となり、M1は2.7%増加。準通貨負債は1.6%上昇。M1及び準貨幣負債を含む広義貨幣供給量M2は1.7%上昇(2ヶ月連続上昇)、金額は6994億マカオパタカ(日本円換算:約9兆3985億円)となった。前年同月との比較では、M1が8.7%、M2が6.2%のそれぞれ上昇。M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが31.5%、香港ドルが47.9%、人民元が5.4%、米ドルが13.4%。
【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金残高は前月から1.5%増の6804億マカオパタカ(約9兆1432億円)で2ヶ月連続増、非居民による預金残高は2ヶ月ぶりのマイナスとなる1.3%減の2407億マカオパタカ(約3兆2345億円)、公共部門の銀行システムへの預金残高も1.0%減の2466億マカオパタカ(約3兆3138億円)で2ヶ月ぶりの減少で、これらを総合して計算した銀行システムの預金残高は0.3%増の1兆1676億マカオパタカ(約15兆6902億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ19.3%、47.8%、4.9%、24.8%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月から0.3%上昇の5199億マカオパタカ(約6兆9864億円)。対外民間部門への融資は2.9%増の5708億マカオパタカ(約7兆6704億円)。民間部門へ融資額は合計で1.7%上昇の1兆0907億マカオパタカ(約14兆6568億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ17.4%、47.5%、6.4%、25.7%。
【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は今年1月末時点で前月末から0.2ポイント下落の56.1%。非マカオ居民含む総体預貸率は1.2ポイント上昇の93.4%。1ヶ月及び3ヶ月ベース計算による流動資産対負債比率はそれぞれ46.2%、47.7%水準。不良債権比率は0.3%を維持。